top of page

朝を待つ森、ただ群れを探してる

君の夢を観ては正しさに魘されて

 

満たされるほど空腹に怯えていく

いつか狩られる日が僕にも来るのだろう

 

深い霧の中僕の弱さを隠し

月が魅せる嘘だけが僕を照らす

 

憶えた事ばかり繰り返しても

増えていく都合の良い言葉だけで

生きる駄目な日が鼓膜を揺らす

綺麗な夜に

 

雨を待つ鳥、まだ息を潜めてる

君の夢を観ては僕は遠く吠える

 

月を指す様に触れた爪を翳す

霧の中で僕だけは滝が見える

 

忘れた事ばかり恐れてるのに

鳴いてる後悔が瞼を打つ

生きる駄目な日が鼓動を止める

綺麗な夜に

胞子が回れば立つこともせずに

タバコが汚す君の横顔を見てた

帽子の中では誰かが死んでいく

言葉を描けば耳を腐らせて落ちる

 

揺れてる片刃の先で指を傷つけ

歪んだ靴の穴から世界を嫌う

 

誰も溺れず見届けた先は消える

僕は居ないみたいで

風を知ってから見惚れた物を集めて

生活は滞ることなく

 

胞子を纏えば着るものはいいと

形が変わる君の身体に住んでいた

 

崩れた手足で上手く歩き続けて

転んだ服は僕を恨んだまま笑う

 

君は知ってるかな形のない僕を

忘れられたとしても

白い霧と甲状腺に住む君の空腹
​鉄茸コンクリート
bottom of page